糸紡ぎ（と機織り）は子供の頃から憧れでした。絵本や童話に出てくるスピンドルや紡毛機を「これでどうやって糸を作るんだろう？」と不思議に思い、魔法のようだと感じていました。
実際に紡ぐようになったきっかけは20年くらい前です。飼い猫の抜け毛をみて、思いつきで紡いでみたのです。
当時はまだスピンドルを持っておらず、竹製のかぎ針のフックに毛束を引っ掛けて、手でねじる→巻き取るという感じで紡いでいました（これが古い糸紡ぎの方法と同じらしいというのは最近知りました）。
その後初めてのスピンドルを手に入れ、紡毛機も……と、順調に沼に突き進むかと思っていたのですが。
下の子が生まれたあと産後鬱をこじらせて育児鬱に突入してしまい、それから10年くらいの記憶が非常に曖昧です。
最近また糸を紡ぎたいな……と、思い始めました。長く鬱々としていた間に何もかも嫌になって処分してしまった道具もあるらしく、気がついたら見当たらないものがちらほら……なんですが、あまり考えると悲しくなって、また鬱々としそうなのでなるべく前を向くようにしています。
前回の「てつむぎ糸の森」で開催されたワークショップに参加したときに「紡ぎたいものに合わせた向き不向きはあっても、糸紡ぎに『これが正解』というのはない」というようなことをお聞きして、それまでずっとびくびくしていた気持ちがすっと軽くなった気がしました。
まだ、自分でもどんな糸を紡ぎたいのか、どんな物を作りたいのか、よくわからないのですが、とりあえず手を動かして、「何か」を紡ぎ出せたらと思っています。
ところで、「芝草屋」で検索すると最終更新が2010年の古いサイトが出てきます。ブランクが空きすぎて更新方法を忘れてしまったため（その間にPCが何台も入れ替わってしまったのも一因）、しかたなく放置中です。なんとかしたいです。
ちなみにX（旧Twitter）では「しばくさ」、Instagramでは「雑草生活」と名乗っています。ややこしくて申し訳ありません。
@sivaksa
@weedylife_garden
